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2014年05月31日
第18回印刷文化セミナー「はじめての立版古」を開催しました
2014年5月31日(土)、当財団の主催による「印刷文化セミナー」を開催しました。
第18回目の今回は、美術家、造形作家で建築物ウクレレ化保存計画主宰の伊達 伸明氏を講師に迎え、 「はじめての立版古」というテーマでワークショップを開催し、総勢21名が参加しました。
立版古(たてばんこ)とは、江戸時代後期から明治期にかけて流行し、1枚の紙に印刷された絵柄を切り抜き組み立てると、名所や芝居の一場面が再現できるもの。のぞきこむと登場人物や建物の生き生きとした物語が垣間見え、独特の味わいがあります。
今回は昭和初期の建築物として登録有形文化財に指定され、惜しくも2008年に取り壊された阿倍野区の銭湯「美章園温泉」の建物の立版古にチャレンジしました。
レトロ風に印刷された用紙からパーツを切り取り、目打ちで折り線を付け、組み立てるという地道な作業ですが、参加者は集中した様子で制作に取り組みました。一つ一つパーツを組立て、建物が出来上がるにつれ膨らんでいく立版古の世界を参加者は十分に堪能した様子でした。
最後は講師による、「建築物ウクレレ化保存計画」プロジェクトにおいて、取り壊された建物の材木で制作されたウクレレの演奏で締めくくられ、充実したワークショップとなりました。
講師の伊達伸明さん
制作した立版古
Voice
参加者の声
- 久しぶりに熱中した
- 少しずつ仕上がっていくのがとての楽しく、時間に経つのが早かった
- 細かなところが少し難しかったが、大変楽しく集中して出来た
- 出来上がっていく度に感動した
参加者の方々からは、貴重なご意見をいただきました。
財団では今後もこうしたワークショップや講演会、展覧会などのイベントを開催予定です。