ワークショップレポート
- TOP
- ワークショップ
- ワークショップレポート
- 第19回印刷文化セミナー「はじめての折形」を開催しました
2014年08月23日
第19回印刷文化セミナー「はじめての折形」を開催しました
2014年8月23日(土)、当財団の主催による「印刷文化セミナー」を開催しました。第19回目の今回は、デザイナーの乾 陽亮氏を講師に迎え、 「はじめての折形(おりかた)」というテーマでワークショップを開催し、総勢34名が参加しました。
折形(おりかた)とは、室町時代に武家の間で興った伝統的な贈り物の包み方で、祝儀袋など紙を折って贈る人へ心を込める作法として発展してきたものです。今回は、身近なA4サイズの紙を使って気軽に楽しむことができる、乾氏提案の現代折形で、季節のポチ袋・オリジナルのぽち袋の制作にチャレンジしました。
冒頭に、大阪の和紙商「株式会社オオウエ」の四代目 大上博行氏によるミニ講座があり、和紙の歴史を学びました。
続いて、折形に関するレクチャーを受けた後、インクジェット印刷が可能な和紙に図柄を印刷したものを、折形をもとに折っていきました。美しい袋に仕上げるための少し複雑な折り方に苦心しながらも、参加者は丁寧に制作に取り組みました。オリジナルのポチ袋制作では、基本となる白い和紙に思い思いの色の和紙を折り込み、表情豊かなポチ袋が仕上がりました。
紙を折るだけでなく、贈る相手へ思いを込めるという日本の美しい心づかいを楽しむワークショップとなりました。
講師の乾 陽亮 先生
完成した作品例(ぽち袋)
Voice
参加者の声
- 前回に引き続いて、今までに知らなかった伝承・伝統技術を知ることができた。
- 昔のもの、買うものと思っていたものが自分の手で出来るとは夢にも思っておらず、感動した。
- 和紙の説明や歴史などの講義もあり、内容が幅広くてよかった。
- 色の異なる和紙を入れることで、こんなにも表情がかわるのかと驚いた。
- すごく楽しかった。生活の中で役立てたい。
参加者の方々からは、貴重なご意見をいただきました。
財団では今後もこうしたワークショップや講演会、展覧会などのイベントを開催予定です。